プロのおともだちパパ計画

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練習時間の少ない社会人が全国目指してバドミントンを練習した時に意識した隙間時間の使い方

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社会人になってからバドミントンのシングルスで全国大会に出たいと思い、本気で取り組んだ事を思い返してみました。

本気で取り組んだ期間は3年。結果的に全国に行く前にバドミントンから離れる事になりましたが、実績として、シングルスほぼ初心者から県代表や強化選手と同等に戦えるまでになりました。

社会人で練習時間が無くても上達したい!と思う方の今後の参考になればと思います。

①実際どれくらい練習できるんだ?

まずは状況確認から始めました。どれくらい練習時間が取れるのか。仕事を終えてから社会人サークルに練習に行くと、コートに立てる時間は1日2〜3時間。僕の仕事は夜勤もあるので、練習に行けるのは多くて週4日です。

当時23歳で、この状況から28歳までに全日本社会人に出場を目指しました。5年を見ていたのですが最初に話した通り、26歳の時にバドミントンを離れる事になります。

 

僕の考えた作戦

現在社会人で仕事優先、学生時代はほぼダブルスメイン。ここからシングルスで全国級の人達に近づく為に、僕が考えた作戦は、コートに立っていない時間で如何にバドミントンの練習が出来るかを考え、1日の隙間時間を最大限に有効活用し、練習時間の豊富な人との差を縮める作戦です。

 

②コート外でやった事

朝起きたら

ストレッチとランニングと筋トレです。基礎体力・筋力が無いと怪我に繋がりますので、ストレッチとランニングを行いました。これは誰でもやってる基本ですね。練習前のストレッチは動的ストレッチで、ラジオ体操的なものを。練習後はストレッチポールを使った静的ストレッチを行いました。

 

通勤中

バドミントンの理論や座学を徹底的に学ぼうと思いました。バドマガや理論本の購入は勿論ですが、ネットの情報をひたすら漁りました。僕が一番勉強になったのはbonnyのブログというバドミントンの情報ブログです。

バドマガや理論本に載っていない、個人のディープな理論が書いてあり、とても勉強になりました。僕にとっては宝の山が転がっているように見えました。

例えば、スマッシュが取れない時に見直すべきポジショニングやショットの概念の見直しだったり、コーチングの注意点など様々な情報が載っています。

僕にとっては、このブログが一番のコーチだったかもしれません。とりあえず、通勤中は徹底的に座学を学びました。

 

職場の休憩時間に

YouTubeでお手本となる選手の動きを徹底的に分析。僕が模倣したのはリー・チョンウェイです。チョンウェイの無駄のない教科書通りの動きは本当に美しい。動画では配球やショットの打ち出し、ポジションニングなどを重点的に見ました。

 

1日を通して体を動かせるタイミングで

体を動かせるタイミングには、フットワークや素振りでイメージ通りに体を動かす練習を欠かさず行いました。あとは立った状態で出来るスクワットなどを隙間時間に行なっていました。

 

家に帰ってきて

練習の後や練習の無い日はDVDで自分の動きをチェックします。自分の動きがイメージ通りに出来ているか確認し、出来ていなかったらチョンウェイを見てイメージを修正します。

練習ノートには、気づいた事や習得した事を書いたりしました。注意点として、上手く行かなかった事やそれを抜け出した方法を書いておいて、後からスランプを抜け出す為の参考にする人もいるみたいですが、僕は上手くいかなかった事をノートに書くのはペンが進まなかったし、見返した時に上手くいかなかった事がフラッシュバックするので書きませんでした。

 

だいたい1日をこのルーティーンで回します。仕事以外の時間は思考を全てバドミントンの向けていました。

 

③いざコートに立ったら

バドミントンの練習はコートでやるのが基本と考えるかもしれませんが、練習の質はコートに入る前の準備段階で決まります。

コートでなぜ実際に羽を打つのか。それは、自分のイメージを実際に体を使って再現できるかどうか、答え合わせをする為です。

コートに入る際に何のイメージも目標も持たずに入っても練習の質は低いままです。とりあえず打ってれば強くなるは、相当環境が整っていないと難しいです。

コートでの練習は学校のテストと似ています。テスト中に勉強する事は難しいです。テストで日頃の成果を出す為に、勉強という事前の準備が全てと言っても過言ではないでしょう。

バドミントンでもコートでやる事は、このショットの精度を上げたい。その為にこういう事を試したい。と事前に練習する内容をしっかり決めてから練習に入っていました。

 

他に気をつけていた事として、社会人サークルの練習だとコート数が限られているので、複数の人が入れるダブルスが基本なんです。

なのでシングルスをやりたい人は、コートが少しでも空いた時に1分でもいいので、強い人を誘ってシングルスをやってもらいましょう。

半面空いている練習場なら、待ち時間にシングルスが出来たりもします。なので練習時間が3時間あったらフルに3時間活用します。

 

全体的な流れはこんな感じでやっていました。以下は練習時間が少ないので、時間を節約する為のポイントや補足となります。

 

④練習場は常に自分より強い人が居る所へ

練習環境は強い人が居れば居るほど経験値が上がります。最低でも自分より強い人が1人はいる練習場を選びましょう。僕は日本ランカー居る所にも練習しに行きましたし、自分の住んでいる市の近辺はほぼ開拓しました。社会人で不定期な練習スケジュールだと、コーチを付けにくいので、練習場で一番強い人をコーチに見立てて、その人から徹底的にスキルを学んで、アドバイスも積極的にもらいます。

自分の実力が上がり、練習場に自分より強い人が居なくなったら、新しい練習場を開拓しました。その繰り返しでどんどん実力が上がっていきます。

 

⑤練習メニューを自分で考えられるメリット

学生の時とは違って、練習メニューは自分で立てなくてはいけません。しかし、自分のやりたい事を自由に出来るので、課題が分かっている人だと自分でメニューを立てられるメリットは大きいです。座学やYouTubeで研究しているうちに課題はどんどん出てきます。

現時点で1番イメージの良いショットを試せたり、実験的な事も自由に出来たり、自分に足りない部分を重点的に練習出来るのも強みだと思います。

コーチがいる人に勝たなきゃいけないので、自分の置かれた環境の強みは最大限活かそうと思いました。一番のメリットは、自分で考える力がつく事かも知れません。この時の培った積極性や自発性は今でも役に立っています。

 

⑥練習の為の練習は意味がない

大切な事は、大会で勝つ為の練習をする事です。練習の為の練習じゃ意味がありません。例えば、よくやる基礎打ちって実際の試合では起こりえないシュチュエーションですよね。同じショットを延々と打ち合ったり、半面で真正面から必ず球が飛んできたり。

基礎打ちはアップの要素が強いですが、基礎打ちを試合に近づける為に、打つショットを特定しなかったり、半面の中でもしっかりコースを狙ったり、ポジションを変えたり、試合に繋がる意図や工夫が必要だと思います。

細かく言うと、プッシュやドライブのポジションも試合を想定出来てない事が多いです。基礎打ちの練習ではなく、試合に繋がる為の基礎打ちが必要です。

 

⑦大会頻度

大会の出場頻度は月に1〜2回くらいだったと思います。大会は市民大会のBランクから始めて、Bで優勝できるようになったので次のステップに行く予定でした。

 

おわりに

隙間時間を有効活用作戦の成果で、県代表の選手や市民大会でも勝てるようになり、自分自身まだまだ伸びしろを感じていました。そんな矢先に、怪我・病気・環境の変化が重なりました。バドミントンから離れるのは苦しい決断でしたが、今ここでバドミントンに拘るよりも、別の分野にエネルギーを向ける事で更に僕の人生は伸びるだろうなと思い、26歳の時にバドミントンを辞めて別のステージに飛びました。

現状から見ると、この時の決断は間違っていないと強く思えます。また、バドミントンをガチでやった事で、自分より上だった人をごぼう抜きにした経験から自分への可能性を更に信じる事が出来るようになりました。この時身につけた隙間時間の使い方は仕事にも活きています。

これから仕事をしながらバドミントンを頑張る方へ、僕の隙間時間の使い方や考え方が少しでもお役に立てれば幸いです。